時計の読み方の練習

幼稚園入るか入らないかのころ、時計の読み方の練習を始めた。たまたま部屋と部屋の仕切り梁に掛けてあった時計の時間を読んでみようとなって、母に脇の下から持ち上げられて時計をみた。

その時計は、なぜか分と分の目盛りの間にさらに細かく線が2本入っていた。

間近で見るといくつも線が入っていて混乱した私は、分と分の間のも数え始めてしまった。時間が経つにつれてイラついてくる母。そうこうしているうちに母は、私を持ち上げていた手をパッと離したのだ。高さ1mからのフリーホール、落下。敷居にお腹を打ち付けた痛みよりも、母の奇行に驚き、そして怒鳴られる恐怖に怯えていた。

その後この話になったとき、母の言い分は「だってノスケが遅いから手が疲れたんだもん。」

昔から母が普通じゃないことに気が付いてはいたが、お金に余裕がある両親についつい甘えてしまっていたのは私の責任。親が私にキレて謝罪も受け入れてもらえない今、私が親に抱えていた恨みを今吐き出すのはワガママなのだろうか？