法事・・・終わりの始まり2
会食会場から出たあとたまたまひとりでいた母に、私は伝えなければいけないことがあったことを思い出し、話しかけた。
声は不自然に甘え声で高かったかもしれない(笑)
「美容室、開店前に予約を入れていたみたいだけどこれからは10時以降にしてね?お義母さんはイイよって言うかもしれないけど、わたし、オーナーさん(義理の伯母)にイヤミ言われちゃったんだ。」
それだけ。
終始顔をあげない母にわたしは言い終わったあと、『まさか、ね。』と不安がよぎったが考えないことにしてその場を去った。
絵文字顔文字が使えないメールでこの内容を送るとなるとかなりキツめな雰囲気になると思ったし、法事で会うならタイミング見計らって伝えようと思っていた。なによりも、携帯電話という手軽なモノで親に一方的にメールを送り、接触したという証拠を残したくなかった。
その『まさか、ね。』が的中したと知ったのは、二次会も終わりみんなが帰ったあと、叔母と夫と3人で飲んでいたときだった。
叔母に「ノスケ・・・お母さんと何か話した?何か言ったでしょ!」と責められ気味で会話がスタート(笑)
まさか、ノスケに咎められた!注意された!悔しい!むかつく!ということを、伯母やイトコの前で訴えるなんて思わなかった。なぜなら、私が注意したその理由をみんなが知ったら、母自身が非常識なオカシイ人と見られるハズなのに。