法事…終わりの始まり3
叔母から「ノスケ、お母さんに何言ったの?!」と言われた瞬間、私は全てを理解した。
二次会の叔母家に入ったとき、伯母とイトコの雰囲気や顔色に、私は少し違和感を感じていたからだ。気のせいだろうと思ってすぐ忘れたが、気のせいではなかった。
母は帰りの車の中で発狂したようだ。
伯母たちは母の話す内容がわからなかったらしく、私が母になにか虐めるようなことを言ったのだろう、と結論に達したらしい(笑)違う違うと苦笑いで事情を説明。
『義母の勤める10時開店の美容室に、10時前に行きたいと予約。予約したにもかかわらず途中で銀行に寄って予約時間に来なかった。そのことで私は美容室オーナーからイヤミを言われたので、10時前に行くことはやめてほしいと母に伝えた。』
と説明した。
こんなタイミングで母に言ったら発狂するかもしれない、という考えが無かったわけではない。しかし発狂するタイミングは、家に帰ってから父にいくかなと思っていたから、まさかの伯母たちのいる車の中という予想外の早さでびっくり。
母のなかで、自分は娘にいじめられているかわいそうな私!を周囲にアピールしているんだろうけど、理由を聞けば誰もが母の非常識さに気がつく。
いい!いいよ!!ナイスタイミング!!!このままみんなに本当の姿を見せてあげればいいんだよ。そしたらもう、『親だから、娘なんだから、いつか許しあえる日がくる』なんて言われずに済むんだから。
母の異常、妻をコントロールできない事なかれ主義の父、虐待を繰り返した母、感情を抑えきれず娘を殴る父、狂った家族、一時期はうまくいっているかの様に見えたが結局は機能不全家族だから完全崩壊。
誰の意見も受け入れられない私は、意地っ張りでわがままで空気も読めない何かちょっとヘンな子、と思われるだろう。でもこんな親の元で一人っ子として育ったんだから、変なコでいいよね?
終わりの始まり。
自己愛と自己愛の子どもが、自分も自己愛と自覚して、どこまで変わることができるのだろうか?もう親は死んだと思って、親には感謝の気持ちで生きていきたい。