へんな母

親戚で集まったときや父の部下の方が来たときなどの赤ちゃんや子どもがいる集まりになったとき、母は口ぐせの様に「ノスケが小さいころは・・・ノスケが小さいころは・・・」と、子どもにまつわる話題が出るたびそう言って話し始めていた。

親戚は「ノスケの小さい頃は、って炸裂してたね。」と笑い話にしていたが、私はそばで聞いていてゾッとする違和感を覚えた。しかしそこで「お母さん、ちょっとしつこいよ。」などと言おうものなら、母は顔を真っ赤にして機嫌を悪くするに違いない。だから何も言えなかった。

周囲からみれば、子煩悩な母だったんだろうと勘違いされているに違いない。

保育士の資格を持っているがまだ子ナシの人に対して、「○○ちゃんはまだ子育てしたことがないから机上論でしかないのよ。話を聞いていたら、イイこと言うけどわかっていないなーと思うわ。」などと、人を見下すようなことを陰で私に言ってきた。しかし、本人は悪口を言っているという自覚はないのだろう。