父へ…恨みをこめて

母に「私じゃ抑えつけていられないから、叩いて！」と頼まれた父に、下着を脱がされてまでお尻叩きをされていた。

脱げ！と怒鳴られて、180cm75kgの巨漢の手のひらでパンパンと、一回では済まされない、何度も。たかだか幼稚園児、小学校低学年の女児が何をしたのだろうか？思い出すだけで、金切り声で泣き叫んでいる自分を思い出す。痛みは思い出せない。

もう、何が原因で叩かれていたのかわからないほどの頻度で父にお尻を叩かれていた。それは、母が父に命令し、父は母に従うから。

私はそんなに悪い子どもだったのだろうか？

言っても聞かないから叩くしかないと言われるが、その歳でたった1回2回言うことを聞かない、というだけでそこまでされる必要があったのか。

今、隣近所からそんな鳴き声が聞こえてきたら私はすぐにでも警察に電話をしたい。べつに親と子を引き離そうという訳ではないけれど、親が子供をそんなに泣かせていること自体がおかしいと自覚してもらいたい。

いくら普段「女に手をあげる男は最低だ」と言っている父だけれども、女である、まして幼稚園小学生、最後に叩かれたのは高校生で、父に体力も敵わない娘を叩くって、男としてアリなのか？しかも叩いたことを謝りもしない。

…と、気がついたのがつい数ヶ月前。

もう笑いしか起こらない。父と笑いあった楽しい思い出が崩れていく。

キレる父以外のときの父は子ども大好きで、母により両親により世間により、父は偉大だ父を好きでいなければいけないそれが刷り込まれていたため、私は父が大好きだった。しかし今は違う。父はその場凌ぎの男だったとしか思えない。異性だからか、母以上に気持ち悪く思えてしまう。